第28週 接続法第I式と間接話法

では今回は、接続法について説明します。さあ、ドイツ語の授業もいよいよ大詰めとなりましたね~(笑)

接続法、っていう言葉は、聞きなれないでしょうね。そうですね、扱う守備範囲としては、英語の時の、「仮定法」なんていうのを思い出してくれたらいいと思います。ほら、「もしも私が鳥だったら、、、」とかいうやつ。
つまり、現実そのものの内容ではなく、仮定や非現実的なことを述べる時に使われます。
これに対して、今までやってきた言わば普通の発言は、直説法と言います。

(直説法は、誤字ではありません(^^;)直接、ではなくて、直説、なのです!)

接続法には、第I式と第II式、二通りの形があります。もちろん、動詞が関わってくるわけですけど、第I式は現在形、つまり不定詞から作られ、第II式は、過去基本形から作られます。

これは、実際に表にして書いてみましょう。
接続法第I式は、語幹に -e を付けた形が基本になります。

 語尾 sagengebenkönnenhabenwerdensein
ich—esagegebekönnehabewerdesei
du—estsagestgebestkönnesthabestwerdestseiest
er—esagegebekönnehabewerdesei
wir—ensagengebenkönnenhabenwerdenseien
ihr—etsagetgebetkönnethabetwerdetseiet
sie
(Sie)
—ensagengebenkönnenhabenwerdenseien

sein は、特殊な形となります。これ、どこかで見たことありませんか?(・・・・・・)(命令形のところで出て来ましたね~。敬称の Sie の、sein の命令形を思い出してみましょう・・忘れてたら、確かめましょう・・)

では今度は、II式の方ですね。これは、過去基本形から作られます。

 語尾 sagengebenkönnenhabenwerdensein
ich(..)
—e
sagtegäbekönntehättewürdewäre
du(..)
—est
sagtestgäbestkönntesthättestwürdestwärest
er(..)
—e
sagtegäbekönntehättewürdewäre
wir(..)
—en
sagtengäbenkönntenhättenwürdenwären
ihr(..)
—et
sagtetgäbetkönntethättetwürdetwäret
sie
(Sie)
(..)
—en
sagtengäbenkönntenhättenwürdenwären

弱変化動詞、つまり規則動詞では、直説法の過去と、全く同じ形になります。
強変化動詞、不規則な変化をする動詞では、過去基本形に -e を付け、可能な限り、ウムラウトします。a 、o 、u 、の場合ですね。

それではまず、接続法の第I式の使い方を見てみましょう。
代表的なのは、間接話法ですね。

 Er sagt: „Ich komme morgen.” 彼は言う:「ぼくは明日来る」 

この文章を、間接話法にしてみましょう。

 Er sagt, er komme morgen. 彼は明日来ると言う。 

komme のところが、接続法第I式になります。直接話法の時のせりふのところの、Ich は、間接話法では er となるのはいいですね?

なお、ドイツ語では、英語の間接話法みたいに時制の一致はする必要ありません。

 Er sagte: „Ich komme morgen.” 彼は言った:「ぼくは明日来る」
 →   Er sagte, er komme morgen. 彼は明日来ると言った。 

この点は、英語よりも楽な点ですね(笑)(それから、ドイツ語には、現在進行形もありません(^^))

今度は、引用される文が、過去の場合です。

 Er sagt[e]: „Ich kam gestern.” 彼は言う[言った]:「ぼくは昨日来た」
 →   Er sagt[e], er sei gestern gekommen. 彼は昨日来たと言う[言った]。 

完了形のようになってますね。接続法の過去は、haben または sein の接続法と、過去分詞で表わします。(もちろん、その動詞が sein 支配か haben 支配かによって、どっちを使うか決まるわけです)

なお、接続法第I式と直説法の形が同じになる時は、第II式が使われます。

 Sie sagten: „Wir kommen heute.” 彼らは言った:「ぼくたちは今日来る」
 →   Sie sagten, sie kämen heute. 彼らは今日来ると言った。 

(実は、接続法第I式が直説法と同形になる場合の方が多かったりするんですが(^^;))

その他の接続法第I式の用法としては、要求話法があります。

 Lang lebe die Freiheit! 自由万歳! 

また、認容文というのがあります。「~としておこう」というやつです。

 Die Figur ABC sei ein gleichseitiges Dreieck. 図ABCが、正三角形だとしよう。 

それから、このような例もあります。

 Man nehme täglich eine Tablette. 一日一錠服用のこと。

以上で、接続法のI式はいいですか?第II式については、次回説明することにします・・。

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